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DAYZ Souvenir Tee Vol.2|田中啓が語るデザインの裏側

ブランド “BIAS DOGS” を手がけるグラフィックデザイナーの田中啓 氏。
BEDWIN & THE HEARTBREAKERS / DAYZファウンダーの渡辺真史の10代からの友人でもあり、BEDWIN黎明期にはメインのグラフィッカーを担当していた。

DAYZのスーベニアT企画の第二弾として、田中啓氏が手がけたグラフィック。
今回はそのデザインの裏側と、長年の関係性から生まれたプロジェクトの背景について語ってもらった。


“近い人と仕事したい”——DAYZらしさの原点

BEBE
今回、DAYZでの企画は、どうして啓くんにお願いしたかというと——
最近、自分の中で “近い人と仕事したい” って気持ちが強くて。
遠くの人より、近くにいる人たちと、もう一度何かやりたいなって。
DAYZって、“個人” や “パーソナルな部分” にフォーカスする場所だと思うんです。
で、その周りにいる人たちが面白いことをやっていく。啓くんはその中でも、グラフィックができるアーティストとして浮かんだ存在でした。

最近は、昔よりも古い友達を大事にしたいと思うようになったんです。
昔は新しい友達をどんどん増やしたかったけど、今はなんか、自分が “古い友達側” になってきたからかもしれない。
古い仲間ともう一度何かをやるほうが、自分にとって自然だなって思います。

KEI
たしかに。古い関係だからこそ出てくる空気とか、会話のテンポってありますよね。


“売れるからやる”じゃなく、“やったものが売れた”でいい

BEBE
そう。
“古い”って言っても、ただ懐かしいって意味じゃなくて、
当時できなかったことを、今だからこそもう一度やる、みたいな。
そういうのに惹かれるんですよね。

自分たちにしかできないことをやることに、今は興味があります。
結果的に売れたらもちろん嬉しいけど、
“売れるからやる” じゃなくて、“やったものが売れた” でいいと思ってる。
売れなかったらそれはそれで「まあそういうこともあるね」って笑えるぐらいがちょうどいい。


デザインのきっかけは、BMXと映画『RAD』

KEI
まず、「DAYZのロゴを使ってほしい」っていうお題はBEBEくんからもらってたんです。
スーベニアっぽく、手に取りやすいデザインにしてほしい、って。
そこがスタート地点でした。

DAYZ LS TEE design
最初の打ち合わせのときに聞いていた話の流れから、
「ガチガチにコンセプト先行で作るより、その場のノリとか、軽さがあった方が面白いな」と思ったんです。

BEBEくんとも長い付き合いだし、むしろその“余白”を楽しめる方が、面白いものになる気がしたんです。

お店のスーベニアTシャツって、軽やかさが大事だと思うんですよ。
だから、どこかにサンプリング要素とか、ポップカルチャー的な“軽い遊び”が欲しかった。
で、何をモチーフにしようかなと考えたときに、BEBEくんのBMXのイメージが浮かんできて。
自分の好きな映画『RAD(ラッド)』がそれに重なったんです。

RAD movie reference
“RADICAL(ラディカル)”——過激で革新的。
その言葉の意味もDAYZの姿勢に重なると思って、このモチーフを使いました。


“ノリ”で始まる、信頼の仕事

KEI
ここ数年は企業案件やコラボが多くて、どうしても戦略的な仕事が中心でした。
完成度は高いけど、ある種の“限界値”が見えるというか。

だから今回はあえて、「丸投げでいいからノリでやって」っていう感じで進めたんです。
特別なプレゼンもしてないし、「こんな感じどう?」って2〜3案出して、そのまま「じゃあこれでいこう」って即決。
そのスピード感が、久しぶりに楽しかったです。

BEBE
Tシャツって、お土産みたいなものだと思ってて。
その場所に来た人が「ちょっとでも世界観を持って帰りたい」と思えるようなもの。
クオリティが高いとか低いとかじゃなくて、“その時、その場所の空気” が詰まってることが大事。
そういうTシャツを作りたい。


DAYZ LS TEE Look
DAYZ LS TEE は、
渋谷・MIYASHITA PARK内の DAYZ 店頭、ならびにオンラインストアにて発売中。

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