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CIRLE OF DAYZ vol.16 OBT

DAYZと結びつきの強い人物やDAYZが心惹かれる人物についてじっくり深掘りしていく「CIRCLE OF DAYZ」。第16回目はDAYZにて個展『OUR DAYZ』を開催するアーティストのOBTにインタビュー。バッググラウンドや今回の個展に当たっての意気込みを訊いた。

―――バックグラウンドを教えてください。

OBT:小さい頃から絵を描くことが好きだったのと、18歳の時に始めたスケートボードが上手く混ざって、今のアーティストとしての動き方に繋がっています。

―――ものを作り始めたきっかけや作り続ける動機はなんですか?

OBT:始めた時は描くことや、描いたデザインをTシャツに落とし込むことが楽しくてどんどんのめり込んでいきました。今でも楽しいことがベースでやり続けていますが、それに加えて自分が展示などのイベントを開いて、遊びにきてくれる自分の友達同士が繋がることやその繋がりから新しいコラボや動きが生まれることもすごく面白いと感じています。

―――スケートカルチャーとドイツでのミュージックシーンの体験は、ものづくりにどう影響を与えていますか?

OBT:スケートボードは思っているよりも難しくて、1つのトリックが成功するまでかなりの時間がかかります。痛い思いもするので、そういう部分が精神面で生きていると思います。また、スケートボードのデッキやアパレルには必ずグラフィックがあります。それらを描いている人たちがいて、自分たちでブランドを始める動きが、今の活動に影響しています。元々ポップなテイストの絵を描いていたのですが、ドイツでテクノ、トランスミュージックにのめり込み、フェスのVJやライトアップなどで使われる目にくるような色とグラフィック、描き方を自分なりに模索し始め、そこから今の絵のテイストになりました。

―――日常から得るインスピレーションはありますか?

OBT:日常から得るインスピレーションはとても大事にしています。街を歩いていて見つけた広告や車のポップの色や形からできたイメージをメモに書き残して家に帰ったあと描いてみたり、人と話して生まれる感情やその人物の背景などかなり多くの物からインスピレーションを受けています。感情や色に強い執着があるので、何故このような心情でこの絵を描いたのかなど、表面上でわからない部分も取り入れるために他の人の展示にも行って会話をするようにしています。

―――渋谷や東京について、何を思いますか?

OBT:今の渋谷や東京のシーンはすごく楽しく、勢いのある場所だと思います。大勢の人がいて、様々なカルチャーがあり、それらが混ざってどんどん新しいものが生まれるので刺激になっています。僕も渋谷で友達と遊ぶことが多く、それを感じることが多いです。ただ、人間関係の冷たさみたいな部分は時々感じます。自分が最近感じるのはどこのショップで働いてるとか、SNSのフォロワーが何人だとか、どんな有名人と繋がってるとか。そういうことが先行しすぎて、自分がフォーカスするべきことから離れてしまっている人がすごく多いと思います。好きなことを仕事にする上で必要なことではありますし、難しい部分ではあるけれど、囚われすぎて本質から外れてる人が多いと感じます。僕の周りの友達はみんなすごくいい動きをしていて、軸がしっかりある人が多いので僕もそこからかなり刺激をもらっています。

―――今後の予定について教えてください。

OBT:DAYZでの展示が終わったら、8月に自分の地元の茨城県にあるスケートショップ『Growth』、その次は11月に福岡の久留米にある『余韻』というギャラリーで展示があります。その他にも今年はイベントの主催を積極的にやっていこうと思っているので空いている月にも何かしらイベントはやりたいなと考えています。

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