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DAYZ ARCHIVES COLLECTION vol.5

DAYZで取り扱うブランドやアイテムを深掘りしていく「DAYZ ARCHIVES COLLECTION」。第5回はアイコニックなデザインと普遍的な魅力で、幅広いジャンルや世代に愛され続けるスニーカーブランド「CONVERSE」。100年以上の歴史を持つ「CONVERSE」はその長い歴史の中で様々なカルチャーと密接に関わってきた。今回は、「CONVERSE」と関係の深いカルチャーを取り上げ、その歴史やスタイリングを紹介していく。

スポーツとCONVERSE

バトミントンシューズの「JACK PURCELL」、テニスシューズの「SKIDGRIP」などなど挙げ出すとキリが無いほどスポーツ選手の足元を支えてきた「CONVERSE」。様々なスポーツと密接しているが、やはり1番関係の深いスポーツはバスケットボールだろう。



1908年にマーキス・M・コンバースが「CONVERSE」を設立した当初は、冬用の靴を製造していたが、1917年に今なお世界中の人々に愛され続けているバスケットボールシューズ「ALL STAR」を発表し、スポーツシューズ市場へと進出。その「ALL STAR」の成功には、バスケットボールプレイヤーであり、後に「CONVERSE」のセールスマンとなったチャック・テイラーの貢献によるものが大きい。彼は「ALL STAR」に惚れ込み、現役時代を通じて愛用した。引退後はバスケットボールクリニックを開催し、多くのプレイヤーに「ALL STAR」を広め、またアドバイザーとしてシューズの改良について助言もしていた。彼の偉大な功績を称え、1946年からは彼の名をアンクルパッチに記し、そこから「Chuck Taylor」と呼ばれるようになった。世界初のバスケットボールシューズはこうして誕生した。

1917年の発売以降、着実にファンを増やしてきた「ALL STAR」は60年代に黄金期を迎える。この時期には「CONVERSE」から様々なモデルが発売された時期であり、その中でも特に人気だったのが、1957年に製造を開始した「ALL STAR」のOX(ローカット)モデルである。多くのバスケットボールプレイヤーのアドバイスを元に製造されたこのモデルは瞬く間にバスケットボールプレーヤーの間で着用されるようになった。1960年代当時のデータによると、バスケットボールシューズ市場において8割以上のシェアを誇った、まさに「ALL STAR」の黄金時代となった。



「ALL STAR」以外にも、「ONE STAR」や「WEAPON」など、今でも私たちの足元を彩るモデルの中には元々バスケットボールシューズだったものも少なくない。バスケットボールが今日の「CONVERSE」に与えた影響は計り知れない。

映画とCONVERSE

映画業界は70年代後半から80年代にかけて隆盛期を迎え、様々な大ヒット作が誕生した時期であった。この時期は「CONVERSE」がバスケットボールシューズからファッションアイテムとして昇華した時期でもある。映画に登場するキャラクターの中にも「CONVERSE」を着用しているキャラクターはたくさんおり、そのアイコニックなスニーカーはキャラクターのスタイリングやストーリーテリングに重要な役割を果たしてきた。ここでは、「CONVERSE」のスニーカーを着用した映画を3つ紹介していく。

ROCKY(1976年)

シルヴェスター・スタローン主演のボクシング映画。この映画では、世界チャンピオンとの試合に向けて猛特訓をしているシルヴェスター・スタローン演じるロッキーが「ALL STAR」を着用している。トレーニング上下スウェットに、コンバースというボクサーらしいスポーティなスタイルに。

GREASE(1978年)

高校生の恋模様や日常を描いた学園ミュージカル映画。この映画は1950年代のアメリカの高校生活を描いており、当時のファッション、言葉遣い、ライフスタイルが描かれている。この物語に登場するキャラクターたちは黒のレザージャケット、白Tシャツ、ジーンズ、そして「ALL STAR」という当時の流行だったスタイルをしている。そして、バスケットボールプレイヤーの足元は全て「ALL STAR」とまさに50年代当時を現している。

BACK TO THE FUTURE(1985年)

時空を越える冒険を描いたSF映画。主人公マーティが1985年から1955年へとタイムスリップするという設定で、50年代と80年代の生活スタイルや流行の違いを対比させることで、時代の変化をうまく描いている。主人公はデニムジャケットにチェック柄のシャツ、ジーパンに「ALL STAR」とアメカジの代表的なスタイル。今でもよく見るこのスタイルは80年代当時の流行だった。

音楽とCONVERSE

「CONVERSE」はロックやパンク、ヒップホップなどといった多くの音楽ジャンルのアーティストたちの自己表現と反体制的な精神を象徴してきたシンボルとなってきた。そんな中、1990年代に入り、オルタナティヴ・ロックの1つであるグランジと呼ばれる音楽ジャンルが誕生し、瞬く間に全米に広がった。このムーブメントは音楽だけでなく、ファッションにも多大な影響を及ぼし、その影響は今日に至るまで引き継がれている。

90年代のグランジの大ブームに欠かせない人物がニルヴァーナのカート・コバーンである。彼は若者の代弁者のような歌詞に、ハードロックバンドよりも激しく歌うこともある一方で、優しく奏でて歌うことも大きな特徴で、当時の若者を虜にした。しかし、1994年に突如自殺をし、27歳という若さで他界。彼の遺書には「it’s better to burn out than to fade away.(くすぶって消えるより燃え尽きたい)」と書かれており、散り様まで美しいまさにロックスターだった。



そんな彼が愛用していたのがコンバースの「JACK PURCELL」。彼のスタイルはネルシャツやカーディガンにダメージジーンズ、そして「JACK PURCELL」という独特のスタイルはグランジファッションとして親しまれ、今なお根強い人気を誇っている。



ここからはDAYZで取り扱いのある「CONVERSE」のアイテムをピックアップ。

CANVAS ALL STAR MADE IN JAPAN

通常版の「ALL STAR」と異なり、アッパー、シューレースともに上質なコットンを使用。アッパーにクラシックなブルーのキャンバスを採用。トゥーやミッドソールはホワイトとチャックテイラーに見られるヴィンテージ感よりも綺麗めな印象のある一足。

ALL STAR U.S. ORIGINATOR

洗い加工を施したキャンバス素材、艶出し加工を施した生成りのラバーテープ、コットンシューレースを採用した本モデルは、「Chuck Taylor」の雰囲気漂う一足に。クッション性に優れた高密度ウレタンフォームとラバースポンジのインソールで履き心地も良い。

ALL STAR GORE-TEX × nanamica

代官山にあるセレクトショップ「nanamica」とのコラボモデル。「nanamica」のアイコンカラーである深みのあるダークネイビーをアッパーに採用し、グレーのソールを合わせたデザインに。アッパーのダーネイビーに馴染ませるように仕上げたアンクルパッチもポイント。グレイのスペアシューレースが付属。

PRORIDE SK GD OXP

「CONVERSE SKATEBOARDING」からアーカイブのバスケットボールシューズをスケート仕様にアップデートしたアイテム。キャンバスのアッパーとテープの間にスエードを一周巻き、耐久性を向上させた。ホワイトのスペアシューレースが付属。

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