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12月8日〜22日までリチャード・エステス、上田薫の二人展「Contrast in Photorealism」がNEW AUCTIONで開催

日米のフォトリアリズムを代表するリチャード・エステス、上田薫の二人展「Contrast in Photorealism」が12月8日から12月22日までNEW AUCTIONで開催される。

リチャード・エステス氏は1960年代後半からアメリカで起こった芸術運動フォトリアリズムを代表する作家として知られ、エステスは主に巨大都市ニューヨークを舞台にデリやダイナーなど街角の光景から近代建築が立ち並ぶ都市景観まで徹底した精密描写により現代を表現してきた。





上田薫氏は1970年から対象そのものだけを写実的に描く表現に取り組み、日本におけるスーパーリアリズム(フォトリアリズム)の第一人者として広く知られている。上田氏は割れて落ちる生卵、スプーンで掬い取られたゼリー、密集した大小の泡など身近な物体の一瞬の姿を捉えた作品を克明に描き、肉眼による認識をはるかに凌ぐ視覚世界を提示してきた。





この時代におけるこれまでの伝統的な写実絵画とフォトリアリズム絵画の違いは自らが撮った写真(現実)を視覚的参照として使用し、細部に渡り注意を払いながら忠実に精巧に描き上げることにある。しかしフォトリアリスト達は現実を模倣するために写真を使用するのではなく、直接観察が可能にするよりもはるかに鮮明な焦点を当てて現実を再構築するために写真を使用している。



本展では、同時代を生きた日米を代表するフォトリアリストによる作品の共通点や異なる性質を感じると共に、写真をもとに絵画を形成することが特異ではなくなった現代を生きる我々だからこそ体感できる次元を楽しめるだろう。

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