ストリートアートのパイオニアとして世界中に多くのファンを持つNY出身のアーティスト・デザイナーのEric Hazeによる国内初の大規模個展「INSIDE OUT」が12月9日からSAIにて開催
1970年代よりアメリカ・グラフィティシーンを牽引し、時代を超えたストリートアートの巨匠Eric Haze。世界中に多くのファンを持つNY出身のアーティスト兼デザイナーの彼の日本初の個展「INSIDE OUT」が12月9日から12月25日までSAIにて開催されます。
新作が並ぶ本展ではアーティストとしての彼を象徴する代表的な2つのスタイルの作品群で構成され、ひとつは彼にとってのシグネチャースタイルとも言える星や矢をモチーフとした記号を用いたファインアート。そしてもうひとつは、彼の師である抽象表現主義で肖像画家のElaine de Kooning(エレイン・デ・クーニング)の精神を引き継ぐように描き始めた、これまでの自身の人生を振り返るように描かれる具象作品です。Eric Hazeの過去未来両方にベクトルを向けアートピースを完成させる表現思想はとても興味深く、本展はそんな全身全霊で制作活動と対峙しする彼の存在を絵画を通して垣間見ることができるでしょう。
本展示会のタイトルは「INSIDE OUT」(裏返し)。これまで描いてきた彼の脳内にあるアイコンやパターンを視覚化する「INSIDE」イメージの作品群と、自身の外にある「OUT(SIDE)」のイメージの作品群を一同に同じスペースへと納めるという新しい展示スタイルが実現。純粋に本能のまま描かれる抽象的な作品と、彼自身と他人が同時にした経験が描かれる具体的イメージを描く作品、各々長い時間をかけて培ってきた2つのスタイル。それらが交差した特別な空間には、彼自身のマインドやセンスが光ります。
また、本展ではゲストアーティストとして日本を代表するストリートアーティストHAROSHIを迎え、コラボレーション作品の展示も行います。HUFの創設者である故Keith Hufnagel(キース・ハフナゲル)の元、昔から強い絆で結ばれている彼らにより手掛けられるアートピースはここでしかみる事のできない作品です。さらに、新モデルのBE@RBRICKコラボシリーズの先行販売、fragment designとのコラボレーションTシャツをはじめとした展覧会限定アイテムも多数販売予定。
4つの部屋で構成されるSAIの空間を活かした2つのコンセプトが相対する本展。2023年には上海、ロンドンのSaatchi galleryでの展示を控え、今後もアートシーンでの活躍が期待されるストリートアーティストのパイオニアによる本展示は見逃せません。
Profile
ERIC HAZE
ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト兼デザイナー。1970年代に「SE3」の名前でグラフィティアーティストとしての伝説的なキャリアをスタート。グラフィティ集団「The Soul Artist」の創設メンバーとしてFutura 2000、LeeQuiñones、DONDI らと共に過ごす。1980 年代にはキース・ヘリングやジャン・マイケル・バスキアらアーティスト仲間と共に作品を展示するなど、グラフティ界のパイオニアとしてキャリアを積む。その後グラフィックアートへと焦点を移し、トレードマークの手書きのレタリングを武器にビースティ・ボーイズやトミー・ボーイズなどのロゴ、アルバムカバーなどを数多く制作。1991年には自身のアパレルブランドを立ち上げる。2000年代からアート作品の制作に本格的に取り組むようになる。2011年にはMoCA ロサンゼルスで開催されたArt in The Streets、2018年5 月にはストリートアートの祭典Beyond The Streetsでペインティングインスタレーションを披露するなど、精力的にアートの文脈でも活躍するなど、コンテンポラリーデザイン、ストリートカルチャーやヒップホップなどの世界で、いまもなお注目されるクリエイターの一人。
Web
Instagram
Exhibition
INSIDE OUT
PLACE
SAI 東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3階
DATE&TIME
2022年12月9日(金)~12月25日(日)
Web
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