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イングランド出身の建築家ジョン・ポーソン氏による日本初の個展「John Pawson」がThe Massにて開催

ロンドンを拠点に活動し、世界で広く認知されているイングランド出身の建築家ジョン・ポーソン氏の個展が4月14日から5月14日までThe Massにて開催される。

ミニマリズムを継承し、ネオ・ミニマリズムの新しい考察を著した「Minimum」(1996)の中でアート・建築・デザインの分野において自身のスタイルを極限まで論考し、近年は写真家としても国際的にその知名度を高めている建築家ジョン・ポーソン氏。写真家としての作品をまとめた書籍として「A Visual Inventory」(2012)、「Spectrum」(2017)を出版し、美術史家のキャリー・スコットがキュレーションしたロンドンの中心部にある180 The Strandでのグループ展で建築的なインスタレーション作品を公開。2021年にはヴェネチア・ビエンナーレ第59回国際美術展の期間中、Casa Dei Tre Ociにて「John Pawson - A Point of View」を開催し、2022年には自身が設計したベルリンのBastian Galleryにて16点の新作を展示した「John Pawson, Looking for Light」が開催された。





「私にとってカメラは、創造的なプロセスにおいて不可欠なものです。他の人がスケッチブックを使って描き留めるように、レンズを通して自分が物事や景色をどのように見ているのかを記録する重要な手段なのです。」- ジョン・ポーソン

日本での初個展となる本展では、色彩、テクスチャー、構図といった細部から、光、空気、人間の感情へと焦点を移し、ポーソン氏の世界に対する独自の視点を体験することができる構成に。The Massの3つのギャラリースペースと、隣接するStandByの半屋外のエリアに分かれ、The Mass Room 02と03では、「Spectrum」のシリーズからセレクトされた作品を展示。色調毎に並べられたイメージはポーソン氏の建築的観点からアプローチされる内容になっており、空間と作品の両方の視点から鑑賞することができる。Room 01では、被写体が彼自身の生活環境そのものである「Home」シリーズを発表。この写真作品と対をなすように、原宿のキャットストリートに隣接して設計されたインスタレーションスペースStandByでは今回の展示のために制作された瞑想的な立体作品も展示される。40年以上のキャリアを通して、ポーソン氏は自分の作品はアートではなく、建築であるという考えを貫いてきた。三日月形の形状から「Lunula」と名付けられたこの作品で、彼は意識的に ‘アート’ と ‘建築’ その区別の限界に近づき、空間、表層、光、香り全てをシームレスに体験できる唯一無二の滞在可能な作品を造り出している。



20代半ばに名古屋で英語教師をしていたポーソン氏は、その後東京に移り住み、著名な建築家・デザイナーの倉俣史朗氏のスタジオを頻繁に訪れていた。本展はある種の帰郷のようなもので、当時の日本での経験や倉俣氏との出会いは、若き日のポーソン氏に強烈な印象を残し、建築、写真、デザインなど多方面にわたるキャリアに繋がるきっかけになったと言えるだろう。



本展覧会に合わせ、ジョン・ポーソン氏と日本の現代美術家である杉本博司氏による完全予約制のトークイベントも開催。本トークは、展覧会キュレーターのキャリー・スコットが進行役として参加し、両者の人生や様々な分野での仕事について語り合うまたとない機会となる。本イベントの詳細(開始時間、予約方法)に関しては、The Massのウェブサイト、またはSNSで随時更新予定。

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