
Nerholによる新作展が11月18日よりThe Massで開催
2023.11.17 #ART

アーティストデュオNerhol(ネルホル)による新作展「REVERBERATION」がThe Massにて開催される。本展では近年Nerholの2人が継続的に取組んでいる帰化植物をテーマにしたシリーズを中心とした新作を発表。
飯田竜太と田中義久の2人からなるNerholは、主に彫刻を行う飯田と、支持体となる紙や平面的構成に向き合う田中、両者の行為の融合によって作品を制作。Nerholは特定のモチーフの連続写真を何枚も物理的に積み重ね、それを彫刻し、出来上がった1つの作品によってそこに内包される重層的な時間と瞬間を語る。そこに込められた時間や歴史の層に対し作品化するという彼らの試みは、他に類を見ない新しい物理的な形態と視覚的な美意識を纏い作品としてアウトプットされている。

本展にて Nerhol が発表する作品群のテーマとなっている帰化植物とは、本来の自生地から人間活動を含む様々な要因によって他の地域へ運ばれ、やがてその土地で野生化した植物のことを指す。そこにはその植物やその植物を運んだ何か、またはその因果を作った人間の活動の歴史が存在するが、まさにそこに介在する時間や歴史という概念こそNerhol作品に通底する欠かせないコンセプトである。
本展で発表される帰化植物作品はNerholが近年制作を続けてきたシリーズの1つであり、私たちが普段何気なく目にするものを再び意識させ、そこに向き合う時間を与えてくれる作品群となるだろう。私たちとは全く異なった時間軸の中で歴史的に生き残ってきた帰化植物は生命力と環境への適応力に溢れ、逞しさと美しさを湛えている。

Profile
Nerhol
Nerholは、飯田竜太と田中義久の二人からなるアーティストデュオ。それぞれの活動を展開していた二人は、現代においていかにして問題を提起し、人に伝えていくかという方法論において共通項を見出し、2007年よりNerholとして活動を開始。書物やそこに印された文字、世界に存在する図像の定型を異化するような探求にはじまり、2011年からは数分間かけて200カット以上撮影をした全て異なるポートレートを束ねて彫刻することで生み出される歪んだ人物像の立体作品を発表し、大きな注目を集める。その後、国内外の美術館やキギャラリーの展覧会への参加を重ねるなか、街路樹、動物、水、あるいはネット空間にアップされた画像データや記録映像等、様々なモチーフを選びながら、それらが孕む時間軸さえ歪ませるような作品を制作。そこでは一貫して、私たちが日常生活を過ごすときには見落とされがちな有機物が孕む多層的な存在態を解き明かすことを試みている。
飯田は、1981年静岡県生まれ。2004年日本大学芸術学部美術学科彫刻コースを卒業、2014年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術専攻修了。現在は東京を拠点にしている。田中は、1980年静岡県生まれ。2004 年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科を卒業後、現在は慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程在学中。東京を拠点に活動を続ける。
About
REVERBERATION
会期:2023年11月18日(土)〜12/26(火)
場所:The Mass(東京都渋谷区神宮前5-11-1)
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