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ブルックリンを拠点に活動するアーティストジュリア・チャン氏の新作個展「Remember That Time When What」がNANZUKAにて開催

ブルックリンを拠点に世界中で個展を開催しているアーティストジュリア・チャン氏の新作個展「Remember That Time When What」が7月15日から8月13日までNANZUKAにて開催される。本展覧会は、2019年に開催された「Pump And Bump」展に続く、NANZUKAにおける4年ぶり3度目の個展となる。本展覧会において、チャン氏は大小15点ほどのペインティング作品と10数点の水彩画作品を発表する予定だ。

チャン氏の新作は、雫や水飛沫、花弁のような形態の群れと有機的な色面とが、心地よく調和する世界となる。その美しい色彩で彩られた画面は、生物の紋様のようであり、あるいは地図やエネルギーの流れを表している相関図のようにも見える。あるいは、胎内に宿る生命を表した女性の身体性を暗喩する抽象画とも読み取ることができるかもしれない。そこには計画された規則性があるように見受けられるが、寄せては返す波のように、予測不可能な生命の情動を予感させてくれる。



チャン氏にとって、その絵画のプロセスにおける不確実性は非常に重要な要素である。チャン氏は、“人々が寄り添うこと、燃えるような熱い歩道を歩くこと、頬が痛くなるほど笑うこと、手を繋いだりキスをすること、踊ったり飛び跳ねたりすること、夜空の月を眺めること、空を飲み込むこと”といった日常生活の中の些細な出来事を、そこで揺れ動く自身の感情を、注意深く抽出してその作品へ昇華する。この高度な集中力と忍耐力を必要とする作品を生み出すプロセスは、精神的な時間と空間を超えて作品の表現にたどり着こうとする瞑想のようにも見える。

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