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Gallery COMMONでShohei Takasakiの個展「3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD」が開催。

2022年11月26日から12月25日までGallery COMMONでShohei Takasakiの個展「3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD」が開催。

本展では衣服やクチュールの世界から着想を得て、布をコラージュにして用いたペインティングやドローイングの新作を発表し、自己表現の方法やアートとファッションを対照的に捉えているその価値観に問いを投げかけます。Gallery COMMONでは2018年以来二度目の個展です。


埼玉県で生まれ、その後アメリカのポートランドとオーストラリアのシドニーに移り住んだTakasakiは、二項対立という幻想と二項の狭間にあるグレーゾーンを探求するような活動を長いあいだ続けてきました。本展でTakasakiは、ファッションをアートと対比的に見せるよう使い、衣服が身体を隠す事態と絵の具がキャンバスを隠す事態とを比較します。


「僕はこの「ファッション」が持つ性質と絵画の創作方法の一つである「コラージュ」をよく重ね合わせます。コラージュは大抵の場合、時間を大幅に省略することが出来たり、全く別の次元から思いがけないフラグメントを持ってくることが出来たり、元々アーティストの頭の中でだけビジュアライズされていた作品の完成イメージから、なるべく遠ざかることが出来たりしますよね。ファッションについて言うと「体を覆う」という性質から、頭の先から爪先まで体にはいくつものセクションが存在していて、だから、全体としてのファッションの表現はいくつものエレメントがコラージュされて(コンテキストを一才無視する)出来る一つのキャンバスなんですよね」。


Takasakiがファッションの「即時性と無意味さ」の側面に惹かれるのはこうした考えから来ているそう。今回の作品は「衣服のコラージュ」を用いて制作することで、Takasakiは絵画の限界を超え、「即時的で無意味なもの」が与えてくれる自由を感じとることができるでしょう。


伝統的な絵画における高尚な目的を覆すことで、作品を創り出すという行為を服を着るという行為と同じくらい単純で直接的なものにします。本展示ではアートとファッションを融合させた、より直接的で純粋な表現をご覧いただけます。

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